「teaさん夕飯に海老をご馳走してください」
のんびりとも投げやりとも取れる口調で同僚の
Nさんがほざきました。
ここは中国。
またまた出張の為に中国の地に足を踏み入れました私を
別件で一足先に中国入りをしていたNさんが
出迎えの言葉の変わりに発した言葉でした。
簡単に経緯を説明すると
宿泊先のホテルのレストランには生け簀(いけす)があり
そこで出合った馬鹿デカイ伊勢海老が気になってるらしいです。
(中国のレストランでは生け簀というか、食材が生きたまま展示されてるいことが多いです)
「「・・・いいんじゃない?」
気前がいいというか、人がいいというか、単なる見栄っ張り?
とにかく悪い癖というか、何も考えないというか、女に弱いというか
同じホテルなので、夕飯をご馳走することになるだろうと思ってたし
ちょっと奮発することになるけど、話のタネになりそうだし良しとしておこう
という軽い気持ちで簡単にOKを出す私。
さて、そんなこんなでホテルへ向かう一行
Nさん、協力会社のHさん(わざわざNさんの出張に同行)、そして私。
いざレストランへ!!!
中国語のメニューは、まさにロシアンルーレット
何を選べばいいのか分からないので、とりあえず生け簀で実物を選ぶことにしました。
まぁ、いるわいるわ、いろんな魚。そして蟹や海老。
「teaさんこれだよこれ!」
デカイ伊勢海老ばかりいる水槽の前に行き指差すNさん。
なるほど・・・たしかにデカイ
片手で持てる大きさじゃないです!
そこは一番高い水槽で値段は380元(約5700円)
高いけど・・・・、思ったほどではないです
ちょっと安堵する私。
Nさんが指差した海老を従業員が網で掬って、とっとと調理場持ってゆきます。
後で聞いた話なのですが、Nさんが指差したのは
「ほら、こんなに大きな海老がいるよー♪」
という意味の指差しだったらしいです。
更に、他の食材(水槽の魚)を見て回る私達。
色々みて、一匹の魚をチョイス。
水槽の値を見ると45元(約670円)
指を指して「コレ欲しい」とジェスチャー
すると従業員が網で掬い、秤に乗せてから調理場へ持ってゆきます
秤????
よーくみると
45元
/斤
斤・・・これは所謂、重さの単位です
ということは、さっきの海老も380元・・・なわけ・・・ないよ・・・・・ね??
斤って・・・・何グラムなんだ???(汗)
引きつった顔が、容易にもどらない
そして調理場に行ってしまった海老も水槽にもどれるわけもない
ふっ・・・・ 会計まで忘れることにしよう・・・・
かなり時間はかかりましたが、テーブルの上に
でっかい魚とチャーハンと馬鹿でかい伊勢海老のボイルが揃いました。
3人で食べるには、ちょっと多すぎましたけど
こんな機会はないと、時間をかけてゆっくり食べました
美味しい夕飯でした。特に海老!!
触角の中まで実が詰まっていて・・・ というよりも触角の実を写真に撮ったら
誰もが「蟹の足」と間違えるほどの大きい海老です
大きい、美味しい、ありえない
こんな言葉を連呼しながら、ゆっくり時間をかけて残さず頂きました。
なんとか食べ終え、そしてお楽しみの会計
3人とも海老の値段が気になってます
合計1400元(約2万円)
海老のみ料金は1100元(約16000円)
逆算すると約3斤なので、おおよそ
1.5Kgの海老だったらしいです
そんな海老、生涯2度と食べる事はないでしょう
出張初日からかなりの出費でしたが、さてさて、これからどうなることやら??
Nさん・・・(先週の金曜日帰国)会社で海老を食べたと自慢してもいいですけど
こんな機会、誰に対しても、もう2度と無いです
teaさんと一緒に食事にいくと海老が食べられるなんて吹聴せんようにお願いしますm(__)m
余談
後日、中国の協力工場の人にこの話をしたら
香港だと同じ値段で
もっと美味しい海老が食べられるよ
とのことでした。
食べ比べなんて大富豪にならなければできません(汗)